●追記:マラソン~人種や体型での走り方の違い~

前回の記事、

マラソン~人種や体型での走り方の違い~

にて、黒人選手の腕の振りが

●胸の前で円を描く様に動かしている

と書きましたが、その理由についての補足です。

腕を胸の前で円状に動かす理由は、
胸を横に動かし、全身の前後の動きを減らしている
ためだと思われます。

黒人選手の多くは民族的に腰がそっているので、
前へ重心移動しやすい状態の下半身になっています。

なので、上半身は左右の脚の重心移動を誘導してあげる
ハンドルの役割をすれば効率的になります。

なぜなら人間の体は、
左右に両脚・両腕がついている構造だからです。

重心移動は、体内での左右の横移動が
先に行われるのが最優先なのです。

前方へ移動しようと、脚の力で全身を前へ運ぼうとすると、
単なる筋力だけでの動きとなりすぐに疲れてしまいます。

非効率的なムダを排除できれば、
物理的にもっと速く、楽に動けると言うことですね。

短距離ですが、ウサインボルト選手がこのタイプです。

スタートからゴールまで、
頭と肩が横に揺れ続けています。


横の重心移動を多めに使っているのでしょう

【脊柱側弯症】と言う、
背骨が横方向に曲がってしまう
先天的な症状を抱えているせいでもあると聞きました。

とは言え、頭や肩の横揺れは
ボルト以外にも数名の選手に見られます。

同じ人種でも、胴体の形が【円柱状】より、
横に平たい【楕円状】に近いため、
横方向の重心移動を起こしやすい体型と考えられます。

参考動画

 

また、谷本選手の脚の動かし方について、

●脚は高く蹴り上げず前に出すが出し過ぎず、
膝が伸び切らないので、足の上にすぐ腰が乗ってくる。
足で蹴る速さではなく重心移動の速さを重視。

と書きました。

これについても短距離の選手ですが、
アサファパウエル選手
の走法と同様の原理が働いている様に思えます。

パウエル選手は他の選手より、
踵で地面を押している時間が長いそうです。

これは地面からの反作用を楽に使い、
効率的に推進力を得られる使い方です。

 

前回の記事で言った、

●トレイルラン
●空手の前屈立ちでの歩法

と同じです。

特にスタート時では、
爪先で蹴るのが主流だったそうですが、
彼の【ロケットスタート】は
まったく逆の使い方になります。

参考動画

一見、早そうに見える爪先での移動ですが、
足裏やふくらはぎの筋肉の力を必要以上に使うので、
地面からの反作用が起こるまでに時間差が生じるのです。

一方、踵で強く踏めば、
スネ~太ももまでの骨が一直線の様になり、
骨で地面を押している感覚で楽なのです。

この様に、山道の走法から長距離走、
短距離走まで共通する原理があると私は考えています。

体幹部の横揺れや、横揺れがあまりない踵重心走法。

様々な走法があって、個性により違うと言うことですね。

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