~試合後だからこそ重要なチェック~

昨日は先週の総合格闘技の試合で見事一本勝ち
(腕挫逆十字固め)をしてくれたキッズ選手の稽古をしました。

感想を聞きますと、

「練習ではあんなに当たっていた蹴りが、
試合だと当たらな過ぎてびっくりした。」

とは言え、浅い当たりでも速さ・重さが充分にあったので、
相手が出てこられず主導権を握れていたからこその勝利だと思います。

しかし、本人は突きや蹴りなどの打撃技で決めたかったそうです。

試合前の稽古動画↓↓↓

う一つ、本人から興味深いことを聞きました。

「かなり得意になってきた長距離走(体育の授業などで)が、
また疲れやすくなった。
脚が重い感じで、すぐにもも裏とかふくらはぎが張ってきちゃう。」

と。

武道の体の使い方を覚えてきたせいで、
苦手だった運動の種目も得意になってきたのですが試合後に逆戻り。

これは試合と言う、本気で集中した時に自分の欠点に気付き、
それを必死でなんとかしようと動いた結果、身体に強く記憶されてしまった

『ぎくしゃくした運動パターン』

のせいなのですね。

意識が強ければ強いほど、脳・神経系統に強く残ってしまうんです。

それがよく働く場合も当然ありますが、
今回の場合は試合中の戸惑いが
そのまま体の記憶となってしまった様です。

その様なこともあり、自分では気付いていない
【悪いクセ】
が怪我のもととなり技術を低下させる原因になります。

そのため私は試合後こそ重要であると考え、
体の歪みのチェックと動き方のチェックを行います。

まず稽古始めに体の歪みチェック、そして簡単にですが治療します。

ここは治療家の特権ですね。

そして今回の課題である、
蹴りが伸びなかったと言う原因を説明、
ゆったり伸び伸びした動き方をさせて調整しました。

今回の稽古の様子↓↓↓

試合の前もかなりよくなっていたのですが、
欠点の修正がほんの少し甘かっただけでも
試合では顕著に出てしまうものです。

武道の身体操作では

『はじめ(構え)がダメなら全部ダメ』

になってしまうのです。

構えのバランスが悪ければ、その後に出す技、
すべて理にかなったものにならないんです。

それを矯正するために、型や基本動作があるのです。

ともあれ、

治療的アプローチ→空手の基本動作の見直し

と言う流れで軌道修正できた様です。

●武道空手研究会
https://kidaminoru.jimdo.com/

 

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~ダンスと首の痛みやしびれ~

首、首から背中、腕にかけての慢性的な痛みやしびれ。

その様な症状があり、
ダンスを続けるのに困っている方がおられます。

頭を床について回転する様な【ブレイクダンス】
では当然そのリスクも高いですが、
【ジャズダンス】【ヒップホップ】
などのいわゆる【立ちジャンル】でもよく見かけます。

 

どんな状態になってるのか?

診断名として代表的なものでは、

・頸椎椎間板ヘルニア
・頸椎の骨棘などによる変形性頸椎症

などがあります。

その他、診断名がつかないものでも、
首や肩・背中などの筋肉や関節が固まる事で発生します。

変形した骨や椎間板の一部が出っ張った部分が神経を圧迫したり、
また硬くなった筋肉や靭帯が背骨や肩の関節の動きをさまたげているのです。

これらの中で

『今すぐに手術や入院などの必要はないもの』

であれば、適切な対応をして今でもダンスを続けている人も多いです。

ダンサー以外でも、【腰のヘルニア】や【腰椎すべり症】
などを持ちながら空手の全国大会で優勝したりする選手もいるほどです。

まずはきちんと医師の診断を受けて、
どういう状態なのか、
どの程度のレベルなのか
を知ることが第一歩です。

そして、その医師の治療方針などにご自分が納得いかない場合は、
【セカンドオピニオン】
第二の意見を別の医師に聞いてみましょう。ここが大事です。

自分の状態が緊急に手術などの必要がない【経過観察】、
いわゆる
『様子を見ましょう』
と言うレベルのものであれば、
その他にいくらでもやれることはあります。

ただ安静にしていても、
怪我を起こした自分の体のクセは変わりません。

積極的なアプローチで怪我の回復、
そして再発予防を目指しましょう。

 

治療に関して

痛みが強く、とにかくまずは安静にすべき【初期】、

いくらか痛みが軽くなり始め、軽い運動療法を入れるべき【中期】、

日常生活に困らなくなり、より強い運動に耐えうる体を作っていく【後期】

の段階があります。

この周期に合った治療、運動療法を取り入れる事が大切です。

初期の段階から強い刺激の治療
(強く押すマッサージ、骨格の調整、深く刺す鍼等)
は私はすすめません。

中にはよくなる人もいますが、
しばらくするとかえって悪化したり、
それにより治りにくくなる原因になります。

中期で取り組むべき運動療法も、
痛みが楽になる様な角度、力の入れ方などが大事です。

『筋力を強くする』

と言うより、

『筋肉が働く様に神経を刺激する』

『周りの筋肉のバランスを取り、関節の位置を安定させる』

と言うことが目的となります。

後期はそれぞれの専門的なトレーニングになりますが、
専門ジャンルの動きの前に、誰でも共通する様な
【体の使い方】
から学ぶことがとても重要です。

最近のトップアスリートたちも
その様な目線を大事にしている傾向があります。

部分だけではなく全身を使う、原始的な動きである、
などがポイントになっている様です。

 

どんな治療法がいいの?

ご本人に合えばどんなものでもいいのですが、

『治療後は痛みが増すことが数回続く』

『治療に数回通っても何かしらのよい変化がない』

などがあれば、すぐにその方法を変えるべきです。
ご自分に合っていないと言えるでしょう。

反対に、

『主な症状はあまり変化はないが、
全体の体調がよくなっている、
体が温まっているなど気付くことがあった』

と言うことがあれば、
少し続けてみるとよいと思います。

そういう事が増え続けて、
ある時期に一気によくなることが多いです。

 

まず自分の体のクセを知ろう!

ご自身が真剣に取り組んでいるダンスやスポーツ
でよくする動きや基本の姿勢のあり方などが
その症状の大きな原因となっています。

中でもストリートダンスは、
全ジャンルに共通して多い姿勢が【猫背型】です。

これはダウンのリズムの取り方や、全身をバラバラに動かし、
不規則・不安定なバランスの美しさを求める動きになっているからです。

日本舞踊やクラシックバレエなどはこの反対で、
体の軸を維持したままバランスを変化させていきます。

首の痛みやコリは、
ストリートダンスには必須と言ってもいいかもしれませんね。

 

首を固めてしまう周りの筋肉は?

首につながる部分は、

・背中
・肩(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)
・肋骨(前、脇、背中側)

などが代表的です。

こちらの動画集に基本的な首や背中、肩~手首のケア、
ストレッチの方法があります。
いろいろありますので、ご覧になってください。

~とびとらBreak TV~木田のボディケア動画集再生リストhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLKxPOQjkNjlxFkDDh9yt6YxRaxAPzPRaE

首のケア・エクササイズの例

 

その他の原因

・衣服

ご自身が取り組むダンスやスポーツでよくやる動き、
またお仕事で長時間繰り返す動作や同じ姿勢も大きく影響します。

また、日常生活では【衣服】も大いに関係します。
首回りがきつい服に無理やり合わせたりしていませんか?

特に寒い冬の季節などは、
防寒用のアンダーウェアがピチっとし過ぎていると肩や首がこります。

しばらくすると感覚が順応してしまい、
気にならなくなってしまうのが良くも悪くもあるところですね。

自分に合う、着心地のいいものを選びましょう。

・その他
ストレスでも筋肉は緊張して硬くなります。
お酒や辛い食べ物、サウナ等で発汗させ過ぎることも筋肉を硬くします。
発汗のし過ぎは血液中の必須成分を外に排出し過ぎるためです。

 

まとめ

1、医師の診断を受ける
2、経過観察レベルのものならできることはある
3、今の自分に合う・合わない治療法、運動療法を見極める
4、自分の体のクセを知る
5、首に関係する筋肉・骨を知る
6、その他の原因も知る

と言う流れになります。

原因となるものを一つずつ潰していき、
自分で効果があると実感できる治療・エクササイズに取り組んでいってください。

日々、体のリセットを習慣にして、
しっかりと再発予防しましょう。

●きだみのる鍼灸整骨院HP(ダンサー専門)
https://kidaminorusinkyuseikotu.jimdofree.com/

●ダンサー専用コース
ダンサー専門の治療と体の使い方のアドバイスのコースです。
https://kidaminorusinkyuseikotu.jimdofree.com/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E5%B0%82%E7%94%A8%E3%82%B3%E3%83%BC%E3%82%B9/

●ダンサー治療家勉強会
ダンサーで治療家やトレーナーの方、またはこれからダンサーを治療したいと言う治療家の方のための勉強会です。
https://kidaminorusinkyuseikotu.jimdofree.com/%E3%83%80%E3%83%B3%E3%82%B5%E3%83%BC%E6%B2%BB%E7%99%82%E5%AE%B6%E5%8B%89%E5%BC%B7%E4%BC%9A/

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脳梗塞の片麻痺による肩の痛みと武術の関節技

今回の記事は、脳梗塞後の麻痺側の肩の痛みに、
武術の関節技が役に立ったと言うお話です。

片麻痺で筋肉が強く緊張し、筋力低下している患者さんに関節技かけた??

と思われたかもしれませんが、確かにほぼ関節技です。

片麻痺の方がどういう状況か、またその関節技みたいな治療とは、
と言うことについて書いてまいります。

治療の経緯

患者さんは70代前半の女性。
8ヶ月前に脳梗塞を発症。
すぐに入院し、治療と院内でのリハビリを終え、8月に退院。

訪問の医療・介護サービスを受けておりました。

私が治療を担当することになったのが2ヶ月前の10月から。

片麻痺の患者さんによくある、
麻痺側の肩の痛みと強い肩こりに悩まされていました。

麻痺側の腕・脚は、自分の意思ではほとんど動かせないので
筋力は低下します。

もともと関節のはまり方が浅く、はずれやすい関節である肩は、
筋力低下の影響で
【亜脱臼】
と言う状態になりやすいと言われています。

亜脱臼とは完全な脱臼ではない、完全にはずれてはいないけど、
関節の位置がかなりずれていると言う状態です。

肩を痛めた人なら分かると思いますが、日中に動いても痛いし、
寝ている時にも腕の重さがかかって痛みで起きてしまうくらいなんですね。

私も若い頃に器械体操で傷めたのと、
格闘技の試合で傷めたのでよく分かります。

そして肩関節がかなりずれているわけですから、
動く範囲が狭くなっています。

特に上に上がらない。

私が治療している患者さんも肘は曲がったままで、
自分の額の高さ位までしか上がりませんでした。

鍼灸や手技療法を使い、ゆっくりとほぐしていきました。

体調も疲れやすくなっているので、
いきなり強めの治療で効果を焦ってはいけません。

10月からの治療で、ずいぶんとやれる治療も増えてきました。

そして、先日の11月20日に

「はじめてここまで(肩が)上がった!」

と患者さんに言って頂けたのです。

麻痺している手を健康な方の手で組んで頭上に上げると言うやり方です。
バンザイまではいきませんが、ほぼ上に上がっている状態です。

この時は仰向けで、この後座ってやってもらい、同様の結果でした。

その後も一度治療をしましたが、かなりよい状態を保っており、
痛みのあった肩はかなりリラックスして肩が下がっていました。

動きもよく、肩こりが軽くなっているとのこと。

 

片麻痺と肩の亜脱臼

肩関節が亜脱臼しているので、
まわりの筋肉はあらぬ方向に引っ張られ、
とても硬くなっています。

また関節がかなりずれているので、より脱臼の方向にいかない様に
細心の注意をはらって治療するのが基本となります。

夜間の痛みなどには、三角巾で肩を吊ったり、
肩や腕の下にタオルや枕を入れて、肩を安定させる処置をします。

 

武術の関節技

武術のアイデアは時として医学を超えると考えています。

医学の基礎理論はもちろん最大の基本とすべきですが、
理論を考えすぎて治療が不足していたり、
逆に行き過ぎることもあるのでは?と感じることがしばしばです。

今回私が行った肩への治療は、
患者さんの肩を脱臼させる方向に伸ばしてあげる、
と言う方法でした。

肩関節はもっとも可動範囲が広い関節ですから、
いろんな角度に動かしてあげなければなりません。

武術の関節技は、上下・左右・内外・ねじりと言った、
様々な方向へ一つの動作で引っ張ることができます。

武術ですから、どんな位置からでも、どんな方向にでも、
関節をはずして壊すことができます。

相当に複雑な方向に引っ張ったり、
ひねり上げたりする事を最小限の力でできるのです。

もっともはずしやすい角度で引っ張ると言うことは、
もっとも効果的に、しかも楽に関節を伸ばしてあげられると言う事です。

ここが現在の手技療法(整体、指圧、理学療法など)
を超えた人体のとらえ方が存在するであろうと言う理由です。

 

今回の治療法

患者さんに麻痺側を上に横向きに寝てもらい、
麻痺側の肩に関節技の形でゆっくりと引っぱる方法を3方向行いました。

ゆっくり行えばそうそうはずれるものではありません。

自ら関節技をかけられ、また相手にかける練習をしていたからこそ、
引っ張り具合でその限界と治療に最適な加減が分かります。

一般的な治療論ですと危ないからやってはいけないことが、
力加減と患者さんの治り具合をみて行うことで、
もっとも効果のある治療法となるのです。

 

まとめ

片麻痺の患者さんでも、四十肩・五十肩、
ブレイクダンスで傷めた肩、格闘技で傷めた肩、

全ての肩の症状に同じ治療法を使っています。

力加減や引っ張る方向などアレンジしながら行えば、
私としてはみんな一緒と思えて治療に迷わずに済み、
とても重宝しています。

今後も武術やダンスなどの『活きた医学』を自分自身で体感しながら、
さらによい治療ができる様に工夫していきたいと思います。

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高血圧と肋骨の骨折・打撲

今回の記事はこんなことを書きました。

・肋骨の骨折や打撲が【高血圧】に影響する可能性

・肋骨の骨折や打撲の早期回復に【鍼治療】が最適

< 肋骨の骨折や打撲が高血圧に影響する可能性 >

83才になる母が、今月の8日(木)に肋骨を傷めていたのですが、
私には知らされておりませんでした。

朝、起きた時によろけて倒れ、
ベッドの端に右脇をぶつけたとのこと。

以来、血圧がずっと高くなっていた様です。

それが16日の本日の朝、私が鍼治療を施したところ、
一気にもとの血圧に下がった、と言うお話です。

(痛む部位に集中して鍼を刺しています)

もともと母は40代から高血圧で、
ずっと降圧剤を飲み続けています。

普段の血圧は、

90前後/150前後

肋骨を傷めてからは、

100超え/190前後

本日の9:30頃に鍼治療。

その後、約15分後の血圧は、

90前後~140前後
(5分置きに3度測った平均です)

でした。

そして、13:00頃に母から連絡があり、

82/140

になっているとのことでした。

母とはずっと同居していますが、
怪我したりした事を息子である私に隠してることが多いんですね。

言えば私はすぐ治療しますので、変に遠慮してる様でして。

そのため、今日まで治療できなかったんです。

かなりの高血圧になっていた様ですが、
本人は気分は悪いとか、めまいなどは全くなかったそうです。

とは言え、本人は心配になった様で、
16日(金)の今日になり、医者に行くと言い出しました。

そこで私が理由を聞いたところ、
肋骨を傷めていたことが発覚したわけです。

肋骨を傷めた時はすぐ整形外科に行き、
骨に異常ない事を確認、貼り薬だけもらってきたとのことでした。

痛みを回避する、我慢して動く

などのことで、胸全体に力みが生じます。

そうすると胸が全体的に固まって、
内部の圧力が高くなるだろうと考えられます。

心臓や肺を圧迫するわけですから、
血圧に関係しないわけはないと思うのです。

また、膝の裏や股の付け根(股関節まわり)にも
大きな血管と神経がとおってます。

これらの部位でも歪み調整をすると、
血圧を下げる効果があることを確認しています。

もちろん、ストレッチやウォーキングなどが
効果的であることは言うまでもありませんね。

< 肋骨の骨折や打撲の早期回復には鍼治療が最適 >

さて、今朝、私がした鍼治療ですが、
0番(ゼロばん)と呼ばれる太さのサイズの鍼、
0.14mmと言う細い鍼を、痛む部位の周辺に刺していきました。

画像でご覧頂ける様に、ごく浅く刺しております。

目標は押して痛む部位や、
その周辺の硬い部位に刺しております。

刺したまま10分ちょっと置いてから抜きました。

押して痛かったところもほぼ痛くない様です。

肋骨が折れているレベルでなければ、
これくらいはすぐに変化が出ます。

私自身が10代の時に、
空手で胸を殴られ2度、肋骨を骨折しています。

21才の時にはシュートボクシングと言う競技
(キックボクシングに投げ技が加わった様な競技)で、
左脇腹の肋骨を練習中、先輩に蹴られて折っています。

(当時流行った角刈りの様なのが私です)

この三度の肋骨骨折中、
鍼治療を受けた時がもっとも回復が早かったです。

ブレイクダンスや格闘技、
ゴルフやその他の理由で肋骨を傷めた患者さんでは、
この鍼治療でかなり早期回復ができています。

一般的にはコルセットで動かない様に固め、
患部はシップなどの貼り薬と言う対処法しかありません。

その他は、電気などを利用した医療機器の治療もありますが、
体の内部に直接届くのは鍼治療しかありません。

断然、筋肉のゆるみ方が違うんですね。

私もなるべく道具を使わずに素手のみで治療したいですが、
ここは認めざるを得ません。

また、胸に刺すと肺に穴が空く(気胸)のでは!?

とご心配される方もおられるでしょうが、
画像のとおりにごく浅い刺し方なのでその心配はありません。

よく鍼を打って、そこに電気の線をつなげるやり方がありますが、
その方法で胸や背中に行うと気胸のリスクが高まります。

電気の刺激で筋肉がピクピクと収縮を繰り返していると、
鍼がだんだん深く刺さっていってしまう現象が起こりやすいのです。

電気も使わず、浅い鍼の刺し方でも効果が出やすいので安心です。

胸の怪我と血圧の関わり、
激しい動きのダンスやスポーツなどでの肋骨骨折・打撲など、
思い当たる方は鍼治療もご検討して頂ければと思います。

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白血病で腰椎すべり症の患者さんと東洋医学・運動療法の効果

今年の8月から来院されている、
白血病で腰椎すべり症の60代女性の患者さん。

週に一度の輸血が、11月初旬で6週に一度になりました。

【網状赤血球】と言う、赤血球の赤ちゃんの数がとても増えたとのこと。

これは内臓温度が低く、代謝が低い状態だと無理なこと。

初診の時点ではご本人も相当冷えを感じ、食欲もなく、腰痛に悩まされていました。

最初は無理にマッサージや歪みを調整することはせず、
ひたすら内臓温度を上げるための鍼灸治療に専念したのが良かったと確信しております。

骨や筋肉をねらった
【整形外科的な治療】ではなく、

内臓や自律神経などの機能を回復させる
【内科的な治療】を優先させたのです。

免疫抑制剤などを使用していれば、
内臓も本来のパワーを出せませんので。

週一の治療により、だんだん食欲が出てきて、
おいしいと感じる様になってきたとのこと。

今は腹8分目まで食べられるそうです。

運動する意欲も出てきて、歩きたくなってきたけど、
痛み回避による歪みと筋力低下のせいか体が傾いています。

そのため15分程度で疲労感が出ていました。

この段階で筋力アップをねらったとしても、
その運動に耐えられる体力がまだありません。

無理したらもとに戻るか、悪化します。

できるだけ体力を消耗しないシンプルなエクササイズで、
体幹部の歪みを戻し、姿勢を安定させることが第一です。。

●具体的には横隔膜をゆるめる

●骨盤~脚の内側ライン・外側ライン連動を意識させる

等のエクササイズが大いに効果あった様です。

運動強度が低く、簡単な動作なので、
座りながら、立ったついでに無理なく行えます。

さらに姿勢を正せば内臓の位置も安定し、
新しい赤血球を造るのに役立てるはずです。

その他、入浴や食事のアドバイスも
漢方的な観点からしたこともポイントです。

毎日のその人の行動が【治りにくい原因】
となっていることが多いですから。

重い病気なのにこれほど早く回復したのは、
もちろんご本人の回復力による所が大きいですが、

その元々の生命力を最大限に引き出すには、

●東洋医学の考え方と治療法
●最小限で機能を回復させる運動療法

の2つが不可欠です。

現在(今の状態)を見ると、
過去(無理な労働や間違った生活習慣)が分かります。

 

気・血・水の何が一番不足しているのか?

どんな動きのクセがあるのか?

どんな体の使い方が必要なのか?

 

そこを常に忘れずに勉強と工夫を重ねていきたいと思います。

★木田のエクササイズ動画集
ストリートダンサーに向けたセルフケアの動画集ですが、
一般の方にも分かりやすい解説を心がけました。是非ご覧ください。

●ストリートダンスボディケア講座
https://www.youtube.com/playlist?list=PLKxPOQjkNjlwM1RAy8Uh57wFk6DRcw1B4

●とびとらBreak TV(ブレイクダンス用ボディケア動画集)
https://www.youtube.com/playlist?list=PLKxPOQjkNjlxFkDDh9yt6YxRaxAPzPRaE

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ブレイクダンスの技・ハローバックの体の使い方

ダンスでも他のスポーツでも、
上達が遅いとかスランプなどで悩んでいる方、
まずは上の動画をご覧ください。

先週来院してくれたストリートダンサー、
B-BOYこうき君が作ってくれた動画です。

これはブレイクダンスのハローバックと言う技の練習動画です。

壁によりかかって体をくの字に曲げる動作を3回撮影しています。

同じ週に撮影したもので、
1回目は水曜、
2回目は木曜、

そして3回目が私の治療とアドバイスを受けてくれた後です。
金曜に来院し、日曜に撮影したそうです。

課題は【肩・腰の柔軟性と可動域】についてでした。

以下、ご本人よりの紹介文です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

画はちょっと気持ち悪いです笑

1本目は水曜日の限界値(10/31)

2本目は木曜日の限界値(11/1)

3本目は、きだみのる先生による治療と、
 身体の使い方の指導(11/2)
を受けた後やってみた今日の(11/4)。

1本目から2本目で成長を感じるかもしれませんが、
 肩の詰まりと腰の痛みギリギリのところで頑張った結果で。

3本目は、軽いストレッチから始めたもの。

肩の詰まりが無くなって
なんだか別物かと思うくらい可動域が増えた。
 
何より頑張ってやってない。

歪みを整えてもらい、
身体の使い方の指導を頂けた事でこの成果です。

ゴッドハンドきだみのる先生!!

伸び悩んでいる、からだのダルさが取れない、スランプ、、
そんな方は是非来院してみては!!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

私がいつも申しておりますのがダンスやスポーツ、
それぞれの専門の練習方法の前に、

【人体の基本的な体の使い方がある】

と言うことがあります。

【人体の基本操作】と言う下地の上に【専門技術】
その上に
【感性】【経験】
と言うものが重なり、
【総合力のピラミッド】が成り立っているのです。

もともと彼は腰痛も出やすいのですが、
治りにくい、また何度も繰り返すと言う症状は、
ほとんど自分の動き方が原因となっている事が多いです。

まずは、治療によって
【痛みがある】から【痛みがない】と言う状態にします。

【マイナスの状態】から【ゼロの状態】に戻すのです。

ダンサーやアスリートなどは、
さらにそこから先の段階へ進まなくてはなりません。

痛みがないだけではなく、
難しい運動ができる状態までもっていくのが目標です。

治療の次には『体の使い方』を知ることが必要なのですね。

単なるトレーニングではなく、根本的な体の使い方を
理解しなければ、より高度な技術は修得できません。

体の使い方を理解していくと、いつもやっている
ストレッチ・筋トレなどの感覚がまったく変わってきます。

どう変わるかと言うと、格段にやり易くなると言う事です。

今までやってきたトレーニングの質やレベルが向上し、
技に直結するトレーニングとなるのです。

指導内容は、

腰痛・腰の可動域改善対策:骨盤の支点4つの操作

肩の対策:胸椎中央部と胸骨中央部の支点の操作

これらで体幹部、全身の操作、実際のムーブを行える事でした。

B-BOYこうき君が送ってくれた動画を月曜に見て、その翌日火曜日に自分でもやってみました。

初回でもまあまあ?とのご意見をダンサーたちに頂きましたので、今後も継続したいと思います(笑)

★木田のブレイクダンスのためのエクササイズ動画集★
ブレイクダンス以外のストリートダンス、その他のダンス、
それ以外の一般の方の腰痛・肩こり等にも応用できる、
怪我予防・パフォーマンス向上のためのエクササイズ動画集です!

是非ご覧ください!

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地元ブレイクダンスバトルのイベントサポート

昨日は私の地元、
江戸川区のブレイクダンスバトルのサポートへ。

(バトルのジャッジ3名も地元B-BOY!riora君、salty君、jyura君)

地元の高校生、大学生たちが主催し、
参加者も江戸川区や近くの区に住む子たちです。

(江戸川区はブレイクダンスのレベル高いと思います!独創性と情熱にあふれた子たちばかり!)

私も幼稚園から小中高と地元の学校を出たので、
私の母校の在校生がいたりしてびっくりです。

私が23期生で、今は50…?期だそうです(笑)

 

(優勝はB-BOY ゼノン君!)

自分がお世話になってきた町、
お世話になってきた人たちがいる地元に、
何らかの形で少しでも役に立ちたいんですね。

それには自分が携わってきた
ストリートダンスや格闘技に関わることが話が早いです。

現場での急な怪我の対応や、怪我予防の相談など受けています。

ダンスや格闘技に打ち込む子たちが、
より怪我が少なく練習ができ、上達にも役に立てたら幸いです。

そうしたダンスや格闘技を通じ、若い人たちと交流していて思うこと。

怪我予防や練習法についてアドバイスすることは手段に過ぎません。
本当に大事なこと、生きていれば絶対に必要なものがその先にあります。

それは、『遊びながら試行錯誤できる場』です。
そういう場があるから、それを保つための役に立ちたい。

好きなこと、熱中できること、かけがえのないもの。
好きなことを通じて仲間たちと交流し、いろいろな経験ができます。

そういうものがあると、誰にもゆずれない自分だけの価値観が生まれます。
若い時からスタートしたそれが、その人間の生き方になっていきます。

今は大人でさえ迷う時代です。
いろいろ便利になったのはいいですが難しい時代です。

必要なのはよりよい道を探し続けることかと思います。
確率するのではなく、探し続けることができること、チャレンジし続けること。

単純な根性とも少し違う気がします。
そういう精神の構造は大人になってからでは身に付けられません。

うまくいくための思考法、会話法、勉強法、健康法など、
世には様々なマニュアルがあふれています。

かく言う、私の『体の使い方』もその一部に当たります。
ですが、今の時代にこれと言う決定打はありません。

解決法のマニュアルで知識を得ても、いきなり使うことは難しく、
実感や必要性に乏しく長続きしにくいものです。

若い人たちが、遊びながら自分に合ったものや合ったやり方を探していくこと。
そういう環境を守ることがとても大切だと感じています。

私の役目は、少しでも怪我をしない様に、上達しやすい様に、
体の使い方をアドバイスすることです。

それによって好きな事を少しでも長く、
よりよい形で続けていって欲しいです。

とは言え、ダンスでも格闘技でも続けなければいけないわけではなく、
本人が納得してやめて、そして他の道へ進むのはいい生き方です。

何事も自分であれこれ考えて、
道を見つけていくことができたら充分です。

そしてまたやめたものを再開するのも、またとても楽しいことです。

自分で自分の流れを作っていければ、
ストレスや不安も乗り越えやすくなるのではないでしょうか。

私自身も若い人たちと交流することで、生き方のあり方(変な表現ですが)を再確認させてもらってる様です。

たくさんのエネルギーをもらっています。

前進する力、トライする力、悪い状態を乗り越える力、いろんな力を見せてもらえる。

ダンスバトルの最中は没頭しているので感じませんが、
後からじわじわと充実した気分になるのはそのためだと思いますね。

生き方が強いと感じる子たちばかりです!

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安眠枕と上半身の7つのポイント~首や肩のこり対策~

こんにちは。
きだみのる鍼灸整骨院、木田実です。

今日は日曜日。

久しぶりに午前ゆっくりできたので、
テレビで通販のCMを観ておりました。

よくある健康グッズの紹介で、
なんともよさそうな安眠枕の紹介。

「普通の枕は首と頭だけですが、この枕は背中まで全部支えます。

寝た時に重さがかかるのは上半身の7か所で、これらを全部支えるこの枕は…」

と言う説明でした。

なるほど、確かにそのとおり。
上の図で示した様な、

頭・首・両肩・両肘・背中

この7点に体重がかかります。

そしてこの7点は、骨と骨のつなぎ目であり、
上手に体を使って運動するポイントであり、
良い治療をするためのポイントであります。

これら7つのポイントを全部支えられる枕は、
確かにいいだろうなあと感じたわけです。

別の見方をすれば、この7つのポイントが柔らかく動けば、
布団やベッドにその形を合わせてくれると言う事もあるのです。

もちろん、めちゃくちゃ固い布団とか、
段差が激しい枕なんかを使ったら無理ですよ(汗)

私は肩こりや首がこる患者さんの治療後に、
この7ポイントを柔らかくするエクササイズや
セルフマッサージを指導しています。

 

(毎週行っている主婦の皆様への健康体操教室の様子。もう10年以上になります)

治療でももちろん効果はありますが、
治療の最後の決め手は【運動療法】です。

自分で動かせば【脳】によい動かし方、よい体の状態が記憶されます。

そうすれば治療の効果も長く保てるし、より良くなっていきます。

7つのポイントの内、

いくつかは動画で公開しておりますのでご紹介します。

ストリートダンサーのサポートをしている関係で、
仲良しのブレイクダンスチーム、
【とびとら】のみんなが作成してくれた動画です。

ダンサー向けの動画と言う事になっていますが、
一般の方でも分かりやすい説明を心掛けましたので是非ご覧ください。

 

●肩のケア 鎖骨上げ・肩甲骨引き下げ

 

●胸開き&肩引きエクササイズ

 

●首のケア part1(ストレッチとセルフマッサージ)

 

●首のケア part2(ストレッチとセルフマッサージ)

他にも再生リストにいろいろありますので、よろしければご覧ください。

これ以外にも、治療院では個別にアドバイスしておりますので、
お電話でもメール、LINEからでもご相談ください。

治療院ホームページのトップ画面に連絡先が御座います。

きだみのる鍼灸整骨院ホームページ
https://kidaminorusinkyu.jimdo.com/

ご相談お待ちしております。

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内科的治療と運動学的治療~白血病で腰椎分離すべり症の方の症例~

白血病で腰椎分離すべり症60代女性の患者さん、
8月から治療開始後も順調です。

最初はどうかと思ったけど、
輸血も週1から2週に一回になり、
食欲も出て散歩する元気も出てきた!

初期は体力なく痛みも激しかったので
内科的な治療がメイン(お灸と触れるだけの鍼)。

徐々に運動療法を入れたのが回復を早めている。

楽に立てる、
楽に姿勢を保てる、
歩いても疲れにくい、

特に内臓が衰弱している場合はそういう事が重要。

体の使い方の原理をシンプルに伝えられれば、
回数も少なく強度も弱いエクササイズで、
充分効果が出せるとの思いが強まりました。

やっぱり、治りにく症状、難しい症状には

『内科的な診方』と『運動学的な診方』

の2つが絶対に必要と強く感じます。

脈の状態や顔色、
肌や筋肉の状態を診たり、
詳しく問診したり、

そうして治療方針を決定すれば、
だいたい予後も予測がつきます。

病名や診断名だけでの判断では、
行き当たりばったりな治療になってしまいます。

内臓の疲れ具合もみて、体質もふまえた治療であれば、
どんな症状にもいいものです。

東洋医学は病名がつかないけど、
『慢性疲労症候群』
の様なものでも役に立てるのはそうしたことからです。

病院に通っていてもなかなか変わらない、
と言う方たちのためにもっと勉強していきたいと思います。

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成長期の子供のマッサージ・姿勢改善ストレッチ講座

 

先週の木曜日、三鷹市の小学校にて、

おうちで出来る、成長期の子供のマッサージ・姿勢改善ストレッチ講座

をやらせて頂きました。

私の友人の奥様のご縁で、初めて小学校のママさんたちに講義させて頂く機会を得ました。

(武蔵境駅は初めて降りたのですがおしゃれですね)

毎週水曜に行っている主婦の方たちへの健康体操教室はいつも10名位なので、今回は30数名と言う人数にちょっと圧倒されました(汗)

ご紹介した内容は、成長期の子供の特徴も踏まえつつ子供も大人も選ばない、人間の基本原理を活かしたエクササイズです。

 

まずはママさんたちに、姿勢を変えるという事はどういう事か、そして姿勢がよくなるとどうなるのかを体感してもらう事からスタート。

 

ゆっくりと爪先立ち

左右の片脚バランス

 

をやって頂き、その感覚を覚えておいてもらいます。

爪先立ちになる時にどうしても早く踵を上げてしまうのは、ゆっくりやるとグラグラしてしまうのを体が分かっているからです。

前後に揺れたり、爪先~足首が外に開いてまっすぐ立てなかったりします。

片脚バランスの時に、すっと上げられず、ちょっと重心を乗せる準備をしてから片脚を上げていくのは、いきなり片脚を上げるとグラっとバランスを崩すのを体が感じているからです。

これらは骨格の歪みがあるからです。歪みがあるから姿勢も崩れます。

そして一番大事なのは、姿勢が悪い、骨格が歪んでいる、と言う事よりも、

『その状態で固まっている』

のがダメだと言う事なんです。

爪先立ち、片脚バランスのチェックをして頂いた後、私の考える姿勢改善、運動能力向上のための基本エクササイズをやってもらいました。

 

これは体幹部の3つのパーツ、

1、肩甲骨(鎖骨)

2、胸

3、骨盤

をゆるめて体幹部から分離させていく、と言うエクササイズです。

最初の肩甲骨をゆるめ分離させる1種類のエクササイズのみで、爪先立ち・片脚バランスがまったくと言っていいほどの安定感を出してくれました。

こうやって、お子さんをケアするお母さまたちご自身に体感してもらうことが重要です。

治療家だって、自分が実感してない事を他人に実感させるなんてできませんからね。

それから痛みのない簡単なエクササイズでストレッチがやりやすくなる方法や、

成長期によくある膝や足の痛み予防、肩こり予防、腰痛予防などのおうちでできるマッサージを二人一組になってやって頂きました。

 

みなさんわいわいととても楽しくやって頂けた様で、私も会場のあちこちを回りながら大声で皆さんに説明すると言う形に。

やっぱり話を聞くだけじゃダメですよね。

まずは自分が体験しないと。

(講座後は会議室にてPTA部員の方々、校長先生との懇親会でした)

 

そして講義の方は、

体がゆるんでいる事、重心を崩しやすい事、

体幹部の各パーツの最大可動域を知る事、

各パーツが連動する事が重要である事。

また『正しい姿勢』と言うものは一つではなく、

動きやすく、その場その場に適応して変わるもの

と言う事をお話しました。

 

この考えは、私がストリートダンスのサポートや、格闘技選手たちへの体の使い方の指導から来ており、ご紹介するエクササイズは、主婦も子供もアスリートもまったく変わりません。

 

 

ダンサー用治療院ホームページ~

https://kidaminorusinkyuseikotu.jimdofree.com/

 

怪我や病気からの回復期はまだ運動できませんが、少し回復してきたら必ず運動療法が必要になります。

なぜなら、最終的には自分で自分の体を動かさなければならないからです。

これだけは誰でも同じことです。

弱った人のための治療、そしてさらによくしていくための体の使い方。

これらをより理解するために、私自身も日々運動を怠らず研究していきたいです。

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