~ダンスと首の痛みやしびれ~

首、首から背中、腕にかけての慢性的な痛みやしびれ。

その様な症状があり、
ダンスを続けるのに困っている方がおられます。

頭を床について回転する様な【ブレイクダンス】
では当然そのリスクも高いですが、
【ジャズダンス】【ヒップホップ】
などのいわゆる【立ちジャンル】でもよく見かけます。

 

どんな状態になってるのか?

診断名として代表的なものでは、

・頸椎椎間板ヘルニア
・頸椎の骨棘などによる変形性頸椎症

などがあります。

その他、診断名がつかないものでも、
首や肩・背中などの筋肉や関節が固まる事で発生します。

変形した骨や椎間板の一部が出っ張った部分が神経を圧迫したり、
また硬くなった筋肉や靭帯が背骨や肩の関節の動きをさまたげているのです。

これらの中で

『今すぐに手術や入院などの必要はないもの』

であれば、適切な対応をして今でもダンスを続けている人も多いです。

ダンサー以外でも、【腰のヘルニア】や【腰椎すべり症】
などを持ちながら空手の全国大会で優勝したりする選手もいるほどです。

まずはきちんと医師の診断を受けて、
どういう状態なのか、
どの程度のレベルなのか
を知ることが第一歩です。

そして、その医師の治療方針などにご自分が納得いかない場合は、
【セカンドオピニオン】
第二の意見を別の医師に聞いてみましょう。ここが大事です。

自分の状態が緊急に手術などの必要がない【経過観察】、
いわゆる
『様子を見ましょう』
と言うレベルのものであれば、
その他にいくらでもやれることはあります。

ただ安静にしていても、
怪我を起こした自分の体のクセは変わりません。

積極的なアプローチで怪我の回復、
そして再発予防を目指しましょう。

 

治療に関して

痛みが強く、とにかくまずは安静にすべき【初期】、

いくらか痛みが軽くなり始め、軽い運動療法を入れるべき【中期】、

日常生活に困らなくなり、より強い運動に耐えうる体を作っていく【後期】

の段階があります。

この周期に合った治療、運動療法を取り入れる事が大切です。

初期の段階から強い刺激の治療
(強く押すマッサージ、骨格の調整、深く刺す鍼等)
は私はすすめません。

中にはよくなる人もいますが、
しばらくするとかえって悪化したり、
それにより治りにくくなる原因になります。

中期で取り組むべき運動療法も、
痛みが楽になる様な角度、力の入れ方などが大事です。

『筋力を強くする』

と言うより、

『筋肉が働く様に神経を刺激する』

『周りの筋肉のバランスを取り、関節の位置を安定させる』

と言うことが目的となります。

後期はそれぞれの専門的なトレーニングになりますが、
専門ジャンルの動きの前に、誰でも共通する様な
【体の使い方】
から学ぶことがとても重要です。

最近のトップアスリートたちも
その様な目線を大事にしている傾向があります。

部分だけではなく全身を使う、原始的な動きである、
などがポイントになっている様です。

 

どんな治療法がいいの?

ご本人に合えばどんなものでもいいのですが、

『治療後は痛みが増すことが数回続く』

『治療に数回通っても何かしらのよい変化がない』

などがあれば、すぐにその方法を変えるべきです。
ご自分に合っていないと言えるでしょう。

反対に、

『主な症状はあまり変化はないが、
全体の体調がよくなっている、
体が温まっているなど気付くことがあった』

と言うことがあれば、
少し続けてみるとよいと思います。

そういう事が増え続けて、
ある時期に一気によくなることが多いです。

 

まず自分の体のクセを知ろう!

ご自身が真剣に取り組んでいるダンスやスポーツ
でよくする動きや基本の姿勢のあり方などが
その症状の大きな原因となっています。

中でもストリートダンスは、
全ジャンルに共通して多い姿勢が【猫背型】です。

これはダウンのリズムの取り方や、全身をバラバラに動かし、
不規則・不安定なバランスの美しさを求める動きになっているからです。

日本舞踊やクラシックバレエなどはこの反対で、
体の軸を維持したままバランスを変化させていきます。

首の痛みやコリは、
ストリートダンスには必須と言ってもいいかもしれませんね。

 

首を固めてしまう周りの筋肉は?

首につながる部分は、

・背中
・肩(鎖骨、肩甲骨、上腕骨)
・肋骨(前、脇、背中側)

などが代表的です。

こちらの動画集に基本的な首や背中、肩~手首のケア、
ストレッチの方法があります。
いろいろありますので、ご覧になってください。

~とびとらBreak TV~木田のボディケア動画集再生リストhttps://www.youtube.com/playlist?list=PLKxPOQjkNjlxFkDDh9yt6YxRaxAPzPRaE

首のケア・エクササイズの例

 

その他の原因

・衣服

ご自身が取り組むダンスやスポーツでよくやる動き、
またお仕事で長時間繰り返す動作や同じ姿勢も大きく影響します。

また、日常生活では【衣服】も大いに関係します。
首回りがきつい服に無理やり合わせたりしていませんか?

特に寒い冬の季節などは、
防寒用のアンダーウェアがピチっとし過ぎていると肩や首がこります。

しばらくすると感覚が順応してしまい、
気にならなくなってしまうのが良くも悪くもあるところですね。

自分に合う、着心地のいいものを選びましょう。

・その他
ストレスでも筋肉は緊張して硬くなります。
お酒や辛い食べ物、サウナ等で発汗させ過ぎることも筋肉を硬くします。
発汗のし過ぎは血液中の必須成分を外に排出し過ぎるためです。

 

まとめ

1、医師の診断を受ける
2、経過観察レベルのものならできることはある
3、今の自分に合う・合わない治療法、運動療法を見極める
4、自分の体のクセを知る
5、首に関係する筋肉・骨を知る
6、その他の原因も知る

と言う流れになります。

原因となるものを一つずつ潰していき、
自分で効果があると実感できる治療・エクササイズに取り組んでいってください。

日々、体のリセットを習慣にして、
しっかりと再発予防しましょう。

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https://kidaminorusinkyuseikotu.jimdofree.com/

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カテゴリー: ダンス, 体の使い方, 肩こり パーマリンク